■BB BOX ハンドメイド からくり オートマタ
■BB BOX Modern automata Yoshihiro Banba
フィギュアから作ります
作り 
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Because the explanation in English is difficult, it is an only Japanese explanation
ばんば よしひろ流のオートマタの作り方とその思いをお話します。
「ふーん、こんな具合に作っているのか。」「こんなことを思ってるのね!」「ご苦労さんなやっちゃなー!」「何で、そんな事やっとるのー!」「そんなことは知っとるわい!」と興味をもっていただければ、ウレシーッ! です。


1) まず、どんなオートマタを作ろうか?と案を考えます

案を考えるときが、オートマタ作りの醍醐味かな?、またいちばん大変なところかな?と思っています。
いくら、フィギュア(人形など)がすばらしい出来でも、着想が楽しくないと、台無しに思えるからです。

■まず、オートマタは楽しいこと(オートマタはエンターテイメント)、リアルなこと、ウィットがあること、セクシーなこと、かわいい、ほほえましい、だけに終わらないこと、(ブラックユーモアもあり)と思っています。
■着想が楽しいこと、動きがおもしろいこと、魅力あるキャラクターのフィギュア(動かない大道具や小道具も手をぬかないようにしたい)が動くことも大事ですね。

■動きを決めたら、それをどういう仕掛けで動かすのか?決めていく。仕掛けを決めないで 先に進むのは危険!にっちもさっちもいかなくなることもある。
■木製のわけは、金属や樹脂に比べると人に近い感じがする。木を仕上げていると、気持ちがいい。癒される感じがある。金属や樹脂にはそれが無いように思うからです。

■なるべく小さく作りたい。いとおしい、緻密な感じがするからです。(作品の大きさで価値 を計る風潮がありますが、こまったものです。)映画でも、「予算、ウン億円!超大作!」などと宣伝するものに、いい映画が少ないのと良く似ています。その大きさに作り手が満足してしまうからではないでしょうか?
■動かす人がワンアクションで動くオートマタがいい。ハンドルを回すとか、取っ手を引っぱるとか、ひとつの動作でオートマタが動くのがいいな。と思うのです。

■繊細なものがいいと思う。壊れそうなものの魅力。いくら精巧に作られた造花でも、生花の魅力に勝てません。
それは、枯れてしまうというはかなさにあると思います。壊れそうもないものに、いとおしいという感じはもちにくいと思うのですが?



2) フィギュアの形を決めます

■わたしの場合は図鑑などを参考にして、エンピツでドンドン描いていきます。何本も引いた線のなかから、いいなと思うエンピツの線の上をサインペンでなぞります。
 その上から消しゴムを使えば、サインペンの線だけが残るという仕掛けです。
 私は、なるべくフリーハンドの線を使います。定規などを使った線での形は情がかよっていないように思う  からです。

 フィギュアのスケッチがうまくいくと、「こいつは、いけそうだ!」とワクワクしてきます(お前はアラレちゃんか?)。


3) 製図をします

■フィギュアと仕掛け部分は別に製図します。書き直しのときに楽だからです。また、書き直しを何度もします 。三面図を書きます。立面だけで作ったりすると修正できない失敗をしたりします。「あれーっ!こんなところにシャフト通っていた!やり直し!」なんてこといっぱいありました。


4) まず、フィギュア(人形など)から作り始めます

私は、思ったようなフィギュアが出来なかったときは、そのオートマタを作るのをやめます。魅力的なフィギュアが動くところにオートマタの良さがあると思うからです。
また、良いフィギュアが出来ると、「どうしても、こいつを動かしてやるぞーっ!」とファイトが沸くからです。
オートマタの原型作りは、一ヶ月ぐらいかかることがザラです。気持ちを持ち続ける何かが必要です。

■サインペンで描いたフィギュアの画をコピーして、糊の弱いデザインボンド(スプレー)を使って材料の木  に貼り付けます。
■電動糸鋸で切り抜きます。
■仮組みをして、立体のバランスを見ます。立体になるとイメージがちがってきます。
■ナイフで面取りをして、これでいけそうかどうか?決めます。着色はまだしません。


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5) 軸間距離のテストをします。

■歯車を使う場合は、歯車を製図して、フィギュアの要領で切り抜きます。私は歯車にはシナベニアを使い  ます。それは、木には木の目の強度の差があるので、折れてしまう歯が出来てしまうからです。
■端材に製図した軸間距離にシャフトが通る穴をあけます。(ボール盤を使う)
■歯車にシャフトを通して、歯車がうまくかみ合うかテストをします。
■軸間距離や歯車を修正します。

歯車を使うとオートマタにストーリーをもたせることができます。
例えば、ドアーが開いたら、そこにシャワーを浴びている魅力的な女がいた。あっ!と女が驚いて、ドアーが激しく閉まる。なんていうオートマタには歯車を使います。
1対3の歯車で、プライマリー(ハンドルがついているシャフト)の歯車が二分の一回転はドアーは開きません、つぎの二分の一回転でドアーが開きます、つぎの一回転は女がシャワーを浴びている動きをします。つぎの二分の1回転で女があっ!と驚きます。残りの二分の1回転でドアーが激しく閉まります。といった具合。

歯車を使うと、時間差を作る事が出来るのですね。
また、歯車を使ったオートマタは、使わないそれに比べて、難しくて、手間がかかり、ひとランク違います。
6) フレームを作る

私のオートマタは、基本的に仕掛けが組みこまれる下段とフィギュアが乗る上段とに分けられます。
仕掛けは矩形のフレームに、フィギュアは、そのフレームの天板に組み付けられます。
いつも思うのですが、仕掛けの部分は舞台の奈落のように、天板は舞台のように見えます。
そして、演じますのは、フィギュアたちです。
着色するときは、役者に目がゆくように、フィギュアなどには着色しますが、フレームや仕掛けは木肌にしています。

話は変わりますが、私は以前、黒澤 明の「影武者」のオーディションを受けようとしたことがありました。
出演者はプロもシロウトもすべてオーディションするという新聞広告を見たからです。
エキストラーの一兵士でいいですから(当たり前だ!)、黒澤明の仕事ぶりをこの目で見たかったからです。
いろいろあって、結局、オーディションは受けなかったのですが(ナーンヤ!)・・・・・・・

もう、この年ですから、自分で舞台や、芝居の勉強や携わるための修行はシンドイですが、オートマタにその思いを託す事は出来ます。
脚本、監督、配役、俳優、衣装、美術、スポンサー?、すべて自分です。

■フレームを組むときに、後で手が入りにくいところは、あらかじめサンディングしておきます。
フレームが組みあがったら外面をサンダーなどで仕上げます。


7) 仕掛けを作る

■フィギュアを動かすための仕掛けはいろいろあります(しかけのページを参照して下さい)。カム、歯車、レバー、クランク、スライダーなどなど、機械や時計などに使われています。

機械の原理を「機素」といいます。「機素」を解説している本などで調べてみるといいですよ!
くれぐれも、「まったくあたらしい機素を自分で開発してやろう!」などと思ってはいけません。それだけで時間をついやしてしまい、「肝心のオートマタにちっともかかれない。」なんてことになります。(自分の経験から) 機素の開発は、また違う分野のことですね。

ヨーロッパでオートマタを作り始めたのは、時計職人だときいております。日本のからくりは江戸期に日本に入ってきた西洋時計を見て作り始めた。ときいています。
麺がイタリアに伝わってスパゲッティーになり、日本ではうどんになったようなものでしょうか?(変な例えですみません。どちらも好きなもんですからハイ!)


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8) フレームに仕掛け部品を仮組みする

■接着材を使わないで(修正がきかなくなるので)組んでみます。両面テープ、セロテープなどを動員して組みます。
このころが、気持ち的にはキツイです。「本当に動くのか?いいオートマタになるのか?」猛烈に不安になるからです。

そんなときは、すこしオートマタ作りから離れて、好きな本を読んだり、近くの町へ行って、そこの商店街を歩いたりして、気分を入れ替えます。
余談ですが、貧乏旅行が好きです。金がないと頭を使うので、おもしろいです。当然、歩きます。
歩くと車で通ったときには見えなかったものがいっぱい見えてきます。

私は場末の商店街の路地で生まれたせいか、商店街を歩くのも好きです。元気のいい商店街を見つけるとワクワクします(高松の商店街は元気でしたねー!、デパートが商店街の休みに合わしていました)。
各都市のイメージは商店街の個性によって決まるとおもうのですが?
どこえいっても同じスーパーばかりでは、その町へいったかいがありません。
なるべく、商店街で買うようにしています。「フレー!フレー!商店街!」 失礼。


9) フィギュアを仮付けしてみる

■両面テープなどを使ってフィギュアをフレームに仮にくっつけてみます。
仕掛け部分との位置関係を確認したり、思ったように動くのか、動かしてみて確認します。

このとき、接着したい欲望にかられますが、それは、あなたの肩越しからの悪魔のささやきだと思って下さい。恐ろしい結果が待っていたりします。
ギリギリまで接着しないでおきましょう。



10) フィギュアに色を塗ります

■もうすこし前段階で塗ってもいいのですが、もし、途中で失敗したことがわかってもダメージが少なくしようと思うと、このときに塗るのがいいのかな?と思います。
■全体のイメージを考えながら、フィギュアなどの色を決めていきます。私は、全体が暗いのもいやですが、明るすぎるのもオモチャ然としてていやです。(私はオモチャとは思っていないのです)

■荒削りした木のフィギュアをペーパーがけして、気にいったところまで仕上げます。
■アクリル塗料(私は慣れてしまったので油性の塗料を使っています)の場合、ジェッソを塗って乾かし、木の繊維が起きたところを、ペーパーがけして、下地を整えます。
■元の木の色を消したい場合は、明るいグレーや白を下塗りした後、塗りたい色を塗っていきます。
■各部品を数回、色を塗り重ねます。最後のひと塗りは薄めの塗料を塗ると、きれいに塗れそうです。

自分の好きな配色があるみたいで、私は似た配色を使ってしまいがちです。
黄色をよく使いますが、暗い色を使いがちなのでバランスをとるためと、あったかい感じの色だからです。

また、ひそかに思っているのですが、黄色は金運の色と風水では言いますね。
オートマタをご覧いただいたお客様、お買い上げいただいたお客様に、金運が付きます様にと願って使っています。(コマーシャルをしてしまいました。すみません。)



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11) いよいよ、くっつけます

ワクワクしてきますね!この緊張感!
■塗料が完全に乾いたら、フィギュアをめざす位置に置いてみて、今一度、思ったように動くかどうか?仮組みの要領で確認します。
■フィギュア、仕掛け、がこの位置でOKとなりましたら、えんぴつでその位置をしるしをします。(職人さん
は、墨を打つといいます。かっこいいーっ!)仕掛けとフィギュアを結ぶ木の棒、糸、針金などの長さを調節します。この長さで動きが変わってしまうので、微妙な調整になります。
■木工用ボンド、瞬間接着剤などを使って、確実にくっつけます。気持ちイーッ!
接着するのを我慢してきましたので、サッパリしました。


12) 仕上げをします

■作業中に塗料がハゲてしまったところをタッチアップします。
■動かしみて、動きの悪いところを調整します。
そして 完成だーっ!、まいったかこの野郎!うれしーっ!ギャオーッ!乾杯だーっ!今日は酔いつぶれてやるぞーっ!(なんでも言ってください。なんでもして下さい。)


13) こんなこともありです

■完成したオートマタを最初に動かす事ができるのは、作り手の至福です。
 ハンドルを回すと、歯車がカタカタとまわり、カムに、クランクに、スライダーに、ロッドに、力が伝わって行きます。そして、フィギュアが計算どおりに動いて行きます。
たまらん!なんたる喜び!おまえに命を与えたのは私だーっ!(天馬博士か?)、私は神だ!(そこまでいうか?、もうええわ!ええ加減にしなさい!)
■完成まじかに失敗がわかることが、よくあります。一ヶ月ちかく作業をしてきてわかるのです。それも 致命的なミスです。作り直しです。
すべては私の責任です。あほ! ばか! まぬけ! ドジ! 所詮はその程度のもんじゃおまえは! 地獄に落ちろ!・・・・・・・・・  
 食欲はなくなり、何もする気も起きません、「ちょっと横にならしてーな、明日はないなー、」
そのダメージは強烈です。
私には、そのトラウマ(おおげさな)があって、いまでも、作業の途中で手 が止まったりします。失敗するのが怖いのです。
■木製ですので、湿気があるときは木が膨張し、乾燥するときは収縮しま す。(ひどいときには、木が割れたり、狂ったりします) それによってス ムーズに動かなかったり、各部品のすきまが広がったりします。
木のオートマタはとてもデリケートです。


ばんばよしひろ流オートマタの作り方を順を追って書きました。また、その思いも、いかがでしたでしょうか?
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